「ピラミッドストラクチャーは知っているけど書けない」——これを解消する最良の方法は練習問題を解くこと。本記事では、自分のレベルに合わせて取り組める 10 問の練習問題を用意しました。
ピラミッドストラクチャーの基本
結論 → 根拠 3 つ → 事実 の三層構造。詳細は ピラミッドストラクチャーの書き方 に。
各問題は、与えられたお題に対して「結論 + 根拠3つ + 事実」の三層で答えを組み立てる練習です。
練習問題(初級)
問題1:自分の好きな食べ物を主張する
「自分の好きな食べ物を、ピラミッドストラクチャーで主張してください」
解答例:
[結論] 私の好きな食べ物はカレーです。
├─ [根拠1] 栄養バランスが良い
│ └─ [事実] 野菜・肉・スパイスが一皿で取れる
├─ [根拠2] 作るのが簡単
│ └─ [事実] 平均30分で4人前作れる
└─ [根拠3] アレンジが利く
└─ [事実] 100種類以上のレシピがある
ポイント:日常的なテーマでも三層構造は成立する。「好き」の感覚を3つの観点に分解できるかが鍵。
問題2:おすすめの勉強法を提案
「友人に勉強法をおすすめする想定で、ピラミッド構造で書いてください」
解答例:
[結論] アウトプット重視の勉強法をおすすめします。
├─ [根拠1] 記憶定着率が高い
│ └─ [事実] 心理学研究:アウトプット型は記憶定着率2倍
├─ [根拠2] 弱点が見える
│ └─ [事実] 解けない問題が即発見できる
└─ [根拠3] 楽しさが続く
└─ [事実] 達成感が学習継続に直結
ポイント:根拠が学習効果・診断機能・モチベーションと異なる観点で分かれている(MECE的)。
問題3:転職を検討するか相談
「友人から『転職するか迷っている』と相談された想定で、転職を勧める or 勧めないをピラミッドで」
解答例(転職を勧める版):
[結論] 転職を真剣に検討すべきです。
├─ [根拠1] スキル成長の機会
│ └─ [事実] 30代以降の市場価値はスキルの幅で決まる
├─ [根拠2] 環境変化のメリット
│ └─ [事実] 5年同じ環境にいると視野が固定化されやすい
└─ [根拠3] 経済的合理性
└─ [事実] 転職時の平均年収アップ率は約20%
ポイント:個人の判断にも「根拠の3軸」を整理できる。
練習問題(中級)
問題4:新規プロジェクトの提案
「上司に新規プロジェクトを提案する想定で、ピラミッド構造で書いてください。テーマは自由」
解答例:
[結論] 来期、顧客満足度向上プロジェクトを発足すべきです。
├─ [根拠1] 競合との差別化に直結
│ └─ [事実] 業界の顧客満足度調査で当社は3位、上位2社は積極改善中
├─ [根拠2] ROI が高い
│ └─ [事実] 既存顧客の維持コストは新規獲得の1/5
└─ [根拠3] 既存リソースで実施可能
└─ [事実] 現メンバーで月10時間×3人で進められる規模
ポイント:競合観点・経済性・実行可能性の3軸。提案を通すための「反論されにくい根拠」になっている。
問題5:会議の頻度変更提案
「週次の定例会議を隔週に変更する提案を、ピラミッド構造で書いてください」
解答例:
[結論] 週次定例を隔週に変更すべきです。
├─ [根拠1] 議題不足で時間が無駄になっている
│ └─ [事実] 過去3ヶ月、平均30分のうち15分は雑談
├─ [根拠2] チャット文化で日常的な共有はできている
│ └─ [事実] Slack 投稿数は週平均N件、共有は密
└─ [根拠3] 隔週でも重要な意思決定は逃さない
└─ [事実] 過去の意思決定の70%は緊急性低、隔週で対応可能
ポイント:「現状の課題」「代替手段」「リスクの低さ」を根拠に組み立てる。
問題6:採用基準の変更提案
「採用基準に『協調性』を追加する提案を、ピラミッド構造で」
解答例:
[結論] 採用基準に「協調性」を追加すべきです。
├─ [根拠1] 既存メンバーとの軋轢が問題化している
│ └─ [事実] 直近1年の早期離職5名中3名が「人間関係」が理由
├─ [根拠2] スキル偏重採用の限界
│ └─ [事実] スキル A 評価でも定着率は60%(業界平均80%)
└─ [根拠3] 評価方法が確立されている
└─ [事実] 大手企業のN社が同基準を採用、評価フレーム公開済み
ポイント:問題の現状・既存施策の限界・実行可能性の3軸。
練習問題(上級)
問題7:価格戦略の見直し
「自社サービスの価格を10%値上げする提案を、ピラミッド構造で」
解答例:
[結論] 自社サービスを10%値上げすべきです。
├─ [根拠1] 提供価値が向上している
│ └─ [事実] 直近1年で新機能N個追加、顧客満足度+15pt
├─ [根拠2] 競合との価格差が広がっている
│ └─ [事実] 競合の平均値上げ率は18%、当社据え置きで相対的に安く見られる
└─ [根拠3] 解約リスクが管理可能
└─ [事実] 値上げ告知から実施まで90日確保、顧客との交渉余地あり
ポイント:価値・市場・リスクの3軸。ネガティブな見方をどう打ち消すかが上級者の腕。
問題8:競合分析の戦略提案
「主要競合A社に対する当社の戦略を、ピラミッド構造で提案してください」
解答例:
[結論] A社に対しては「ニッチ深掘り戦略」で対抗すべきです。
├─ [根拠1] 真正面の競争では勝てない
│ └─ [事実] A社のリソースは当社の5倍、価格・広告で太刀打ち不可
├─ [根拠2] 当社が強い領域がある
│ └─ [事実] ◯◯業界での顧客満足度は当社が業界1位
└─ [根拠3] ニッチ深掘りが市場原理に合う
└─ [事実] B2B SaaS の業界研究:ニッチ特化型の成功事例N件
ポイント:「勝てる領域に集中」という戦略的判断を、根拠で裏付けている。
問題9:組織変革の提案
「部署を3つに再編する提案を、ピラミッド構造で書いてください」
解答例:
[結論] 現3部署体制から、機能別2部署+プロジェクト型1部署に再編すべきです。
├─ [根拠1] 横断プロジェクトが頻発している
│ └─ [事実] 現体制では月N回の部署横断調整、稼働の20%が調整時間
├─ [根拠2] 顧客対応スピードが落ちている
│ └─ [事実] 平均応答時間が前年比+30%
└─ [根拠3] 競合の組織形態が機能型に移行
└─ [事実] 業界TOP3社のうち2社が同様の再編実施済み
ポイント:現状課題・成果指標・業界ベンチマークの3軸。
問題10:意思決定が分かれた時のアプローチ
「チーム内でA案 vs B案で意見が割れた時、A案を推す立場でピラミッド構造を書いてください」
解答例:
[結論] 現状ではA案を採用すべきです。
├─ [根拠1] 実行リスクが低い
│ └─ [事実] A案は既存システムで対応可能、B案は新規開発が必要
├─ [根拠2] 時間軸が短い
│ └─ [事実] A案は2週間、B案は3ヶ月の実装が必要
└─ [根拠3] B案の追加価値は将来的に取り込める
└─ [事実] A案実施後、B案の要素を段階的に追加可能
ポイント:A案のメリットを並べるのではなく、「いま」「ここで」A案を選ぶ理由を組み立てる。
練習問題を解くコツ
コツ1:紙やテキストエディタに書き出す
頭の中だけで考えると三層構造を見失う。必ず書く。
コツ2:根拠を「動詞」で書く
「コスト」だけではなく「コストが下がる」のように動詞化すると、根拠としての強さが出る。
コツ3:「3つで揃わない」時の対応
- 4つ以上ある場合 → 抽象化して3つに統合
- 2つしか出ない場合 → MECEで漏れを探す
- 1つしか出ない場合 → 「根拠ではなく事実」になっている可能性
コツ4:自分の答えに「Why So?」「So What?」を問う
書いた後、結論 → 根拠 で Why So? が通るか、逆方向で So What? が通るか確認。
まとめ
ピラミッドストラクチャーは書く回数で身につくスキル。10問解くだけで、書き方の感覚が一段上がります。
毎日1問のペースで続けると、3週間で「書く前に頭の中で組み立てられる」レベルに到達します。
START PRACTICING
ピラミッドストラクチャーを毎日5分で
Swingでは結論ファーストの型を AI と反復できます。書き方が体に入る近道。
無料で登録する→ 基礎はピラミッドストラクチャーの書き方、テンプレート集はピラミッドストラクチャー テンプレート集もあわせて。