「議事録の書き方が分からない」「書いたけど読まれない」——多くの若手社会人が抱える悩みです。本記事では、場面別5パターンの議事録テンプレートと、書き方のコツを完全網羅します。

議事録の基本構造(共通)

優れた議事録は3要素で構成されます:

  1. ヘッダー:日時 / 参加者 / アジェンダ
  2. 決定事項:今回決まったこと(過去)
  3. アクション:誰が・いつまでに・何を(未来)

「持ち越し議題」もあるとさらに親切。これは MECE 的に「決まったこと vs 決まらなかったこと」を分ける役割。

1. 社内定例ミーティング

# 定例会議 議事録

## ヘッダー
- 日時:2026-05-21 14:00-15:00
- 参加者:田中、山田、佐藤、鈴木
- アジェンダ:①先週の振り返り、②今週の優先タスク、③課題共有

## 決定事項
- A案件のリリース日を5月末から6月初旬に延期
- 採用面接の担当を田中→山田に変更
- 来週から定例を週1から週2に増やす

## 持ち越し議題
- 新規ツール導入の検討(次回までに各自比較表を用意)

## アクション
- 田中:A案件の遅延理由を顧客に連絡(5/22まで)
- 山田:採用面接スケジュール調整(5/23まで)
- 佐藤:新規ツール比較表作成(次回までに)

2. クライアント打ち合わせ

# A社 定例打ち合わせ 議事録

## ヘッダー
- 日時:2026-05-21 10:00-11:30
- 弊社:田中PM、山田リーダー
- A社:佐藤部長、鈴木氏
- アジェンダ:①前回宿題、②現状報告、③次フェーズ

## 決定事項
- フェーズ2を6月中旬に開始(先方の予算承認待ち)
- 仕様変更については書面で都度確認
- 月次定例を継続(毎月第3木曜10:00)

## 持ち越し議題
- 追加スコープの扱い(次回までに先方社内調整)

## アクション
- 田中:契約書ドラフト送付(5/24まで)
- 鈴木:先方社内予算承認の進捗共有(5/27まで)
- 山田:フェーズ2のスケジュール案作成(5/28まで)

## 次回打ち合わせ
- 2026-05-29 10:00-11:00

3. 1on1ミーティング

# 1on1 議事録(メンバー:山田)

## ヘッダー
- 日時:2026-05-21 16:00-16:30
- 参加者:上司、山田
- テーマ:今期の振り返りと来期の希望

## 今期の振り返り(メンバー視点)
- 良かった点:A案件で初めてリーダー経験できた
- 課題:時間管理が甘く、残業が増えた

## 来期の希望
- スキル:マネジメント領域を強化したい
- 案件:B業界の案件に挑戦したい

## 上司からのフィードバック
- 評価:A案件のリーダー対応は期待以上
- 期待:他メンバーへの巻き込みを意識してほしい

## 決定事項・アクション
- 上司:来期のB業界案件アサインを検討(6月中)
- 山田:マネジメント関連の書籍を3冊読む(来月まで)
- 次回1on1:6月第3週

4. キックオフミーティング

# ◯◯プロジェクト キックオフ 議事録

## ヘッダー
- 日時:2026-05-21 13:00-15:00
- 参加者:田中PM、山田、佐藤、鈴木、新規メンバー2名
- アジェンダ:①背景、②目的、③体制、④スケジュール、⑤次ステップ

## プロジェクトの背景・目的
- 背景:既存システムの老朽化、来年度の業務拡大
- 目的:新システムでの業務効率を30%向上

## 体制・役割
- PM:田中
- 開発リーダー:山田
- デザイン:佐藤
- QA:鈴木
- 全体スポンサー:◯◯部長

## スケジュール(概要)
- 5月:要件定義
- 6-8月:開発
- 9月:テスト・リリース

## 決定事項
- 週次定例は毎週月曜10:00
- コミュニケーションツールは Slack「#project-xxx」
- ドキュメント管理は Notion

## アクション
- 田中:詳細スケジュール作成(5/24まで)
- 山田:技術スタック決定(5/27まで)
- 佐藤:デザインガイドライン共有(5/27まで)
- 全員:来週月曜の定例に向け各自の準備事項を整理

5. 振り返り会議(KPT形式)

# ◯◯プロジェクト 振り返り会議 議事録

## ヘッダー
- 日時:2026-05-21 16:00-17:30
- 参加者:田中、山田、佐藤、鈴木
- 対象:4月-5月の活動

## Keep(続けるべきこと)
- 毎週月曜の定例:認識ズレを早期発見できた
- ドキュメント Notion 集約:検索性◎
- ペアレビュー:品質向上に効果あり

## Problem(問題)
- レビュー待ち時間が長い(平均3日)
- 仕様変更時のチーム内共有が遅い
- QA テストカバレッジが不足

## Try(次にやること)
- レビュー SLA を24時間以内に設定
- 仕様変更は即 Slack 専用チャンネルで共有
- E2E テスト自動化の導入を検討

## 決定事項
- 上記 Try を6月から実施
- 次回振り返り:6月末

## アクション
- 田中:レビュー SLA を仕組み化(5/27まで)
- 山田:Slack 仕様変更チャンネル作成(5/22)
- 鈴木:E2E自動化ツールの比較表作成(6/10まで)

議事録を書くときのコツ

コツ1:会議中に書く

会議後にまとめるのではなく、会議中にリアルタイムで書くのがプロ。会議終了と同時に共有できる状態に。

コツ2:事実と意見を分ける

「Aさんが反対した」(事実)と「Aさんは慎重派」(意見)を混ぜない。事実だけを書くのが議事録の鉄則。

コツ3:「決定事項」と「持ち越し」を区別

これがプロとアマの境目。何が決まったか / 何が決まらなかったか を明示すると、後から見て価値が高い議事録になる。

コツ4:アクションは「誰が・いつまでに・何を」の3要素

「対応する」だけではダメ。具体性が議事録の価値を決める

コツ5:共有は早く

会議終了後 30分以内に共有。記憶が鮮明なうちに参加者がフィードバックできる。

まとめ

議事録は「記録」ではなく「思考整理力の見せ場」。

  • 三層構造(ヘッダー / 決定 / アクション)を守る
  • 場面別テンプレートを引き出しに持つ
  • 会議中にリアルタイムで書く

これだけで、議事録の質と評価が一段上がります。

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