PREP法とピラミッドストラクチャー、どちらも「結論ファースト」の伝え方ですが、用途が違います。本記事では両者の決定的な差と、目的別の使い分けを解説します。
結論:PREPは「話す」、ピラミッドは「書く」
| 項目 | PREP法 | ピラミッドストラクチャー | |---|---|---| | 主な用途 | 短い口頭発表・即答 | 文書・提案書・プレゼン全体 | | 構造 | 直線(1次元) | 階層(2次元) | | 時間軸 | 30秒〜2分 | 数分〜数十分 | | 情報量 | 1つの主張 | 複数の主張を統合 |
両者は対立するものではなく、包含関係:ピラミッドストラクチャーの中の各ノードを話すときに、PREP法を使う、というイメージです。
PREP法の特徴
PREP(Point → Reason → Example → Point)は、1つの主張を短く強く伝える型。
主に使う場面:
- 会議の発言
- 1分間スピーチ
- 採用面接の自己PR
- チャットでの即答
ピラミッドストラクチャーの特徴
ピラミッドは、複数の主張を階層的に統合する型。
主に使う場面:
- 提案書全体の構造
- プレゼンの全体構造
- 報告書の組み立て
- ロジカルな文書全体
関係性の図解
ピラミッドストラクチャー(全体)
├─ 主張A(PREPで話す)
├─ 主張B(PREPで話す)
└─ 主張C(PREPで話す)
つまり、ピラミッドの各枝を話すときに、PREPの構造で話す——これが両者の組み合わせ方。
使い分けの判断軸
| 場面 | 推奨 | |---|---| | 1分間スピーチ | PREP | | 30分のプレゼン | ピラミッド + 各枝でPREP | | メールの本文 | PREP | | 提案書(10ページ) | ピラミッド | | 質問への即答 | PREP | | 報告書の章立て | ピラミッド |
ビジネスでの実例
PREPの例(会議発言)
「**結論として賛成です。**理由は提案がROIに見合うからです。たとえば過去の類似案件で投資の3倍のリターンが出ています。ですので賛成です。」
ピラミッドの例(提案書)
[提案:来期から週1リモート導入]
├─ 根拠1:エンゲージメント向上(データA, B, C)
├─ 根拠2:コスト削減(試算D, E)
└─ 根拠3:採用競争力向上(事例F, G)
各根拠を口頭で話すときは、PREP法を使う。
両方使えると最強
実務で活躍する人は、両方を場面に応じて切り替えています。
- 1分の発言なら PREP
- 30分のプレゼンなら ピラミッド + 各セクションでPREP
- メールの依頼なら PREP
- 1ページの提案資料なら 簡略ピラミッド + PREP
両方のスイッチを持つと、あらゆる伝達場面に対応できます。
まとめ
- PREPは「話す」、ピラミッドは「書く」
- 包含関係:ピラミッドの各枝でPREPを使う
- 短い口頭発表=PREP、長文=ピラミッド
- 両方使えるとあらゆる伝達場面に対応できる