「で、〇〇さんはどう思う?」と振られて頭が真っ白——そんな経験は誰にでもあります。PREP法は、その瞬間に組み立てを助けてくれる伝え方の型。ビジネス・面接・1分スピーチで即使えます。本記事では使い方と例文を解説します。

PREP法とは

PREP法は、**Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論再確認)**の順で話す型です。

  • P:Point 結論
  • R:Reason その理由
  • E:Example 具体的な例や事実
  • P:Point 結論を繰り返して締める

この4ステップが、聞き手にとって最も受け取りやすい順序とされており、欧米のプレゼン教育や日本のビジネス研修で広く使われています。

使い方の手順

ステップ1:Pointを1文で

最も伝えたい結論を、1文で先に出す。「結論から言うと、〜です」のような枕詞を使うと自然。

ステップ2:Reasonを1〜3個

なぜその結論なのか、理由を述べる。「理由は◯つあります」と数を予告すると、聞き手の頭が整理される。

ステップ3:Exampleで具体的に

事例・データ・経験で根拠を補強する。「たとえば〜」と具体に降りる。

ステップ4:Pointで締める

最初の結論をもう一度。「だから、〜です」と短く再確認する。

例文

例1:会議で意見を求められたとき

✗「えっと、私的にはちょっと反対というか、まあでも一理あるとも思うんですが……」 ○「**結論として、私は反対です。**理由は2つあります。1つ目は予算の見通しが立たないこと、2つ目はチーム稼働の余裕がないこと。たとえば前回の類似案件で予算超過が30%発生していますし、現在のチームは既に2件並行しています。なので、現時点では反対です。

例2:面接の自己PR

○「**私の強みは、課題を構造化して伝える力です。**理由は、大学のサークル運営で意見が割れた際に整理役を担うことが多かったからです。たとえば、合宿の場所が決まらず3週間議論が平行線だったとき、議論を「予算」「移動時間」「アクティビティ」の3軸に分解して再投票することで解決しました。この強みを御社の◯◯職でも活かしたいと考えています。

例3:上司への報告

○「**結論から共有します。A社との契約は来週金曜に締結予定です。**理由は、先週の打ち合わせで価格条件と納期で合意できたためです。具体的には、価格は提示の98%で着地し、納期も12月末で合意しました。ですので来週金曜の締結に向けて、契約書の最終確認をお願いします。

よくある失敗

失敗1:Reasonが具体すぎる

「理由は、Aさんが言っていたから」のように事実を理由にしてしまう失敗。Reasonは判断Exampleが事実。両者を分けて考える。

失敗2:Exampleが長すぎる

具体例を詳細に語りすぎて、結論を忘れる。Exampleは1〜2文を目安に短くまとめる。

失敗3:最後のPointを省略する

「理由・例まで話して終わり」だと、聞き手の記憶に結論が残らない。最後のPointは必ず短く繰り返す

失敗4:「とりあえず賛成です」の中身がない

「PREP法を使えば中身がなくても伝わる」と思うのは誤解。型はあくまで補助で、Reasonの中身が薄ければ説得力は出ない。型 × 中身の両輪が必要。

鍛え方

身近なテーマで「1分PREP」を毎日1つ書く・話す訓練が効きます。「今日のランチに焼肉を選んだ理由」「この本をおすすめする理由」など、何でもOK。型を体に染み込ませることが最優先で、最初から完璧な内容を狙わない。

会議の前に「もし指名されたらPREPで何と言うか」を頭の中で1度だけ回しておくと、本番で詰まりにくくなります。

まとめ

PREP法は、伝え方の型として最も汎用性が高い。要点:

  • Point → Reason → Example → Point の順で話す
  • 結論は最初と最後の2回出す
  • Reasonは判断、Exampleは事実
  • 「数を予告」する(理由は2つ・3つ等)と聞き手が整理しやすい
  • 型 × 中身の両輪を忘れない

→ PREP法は伝達力の代表的な型の1つ。全体像は伝達力とは?ビジネスで「伝わる人」になる思考法と鍛え方もあわせてどうぞ。